オーディオブックとは?メリット・デメリットや電子書籍との違いを解説

本とスマホとイヤホンの画像

最近では、新しい読書のかたちとして「オーディオブック」が人気を高めています。

ナレータが朗読した音声を聞く、いわゆる聞く読書であるオーディオブックにはどんな魅力があるのでしょうか。本記事では、メリットとデメリット、電子書籍との比較について取り上げます。

今流行りのオーディオブックとは?

オーディオブックとは、プロのナレーターや声優による本の朗読を聞くことができるサービスのことです。

一般的な読書は、自分で活字を読み進める必要がありますが、オーディオブックであれば活字を読む必要がありません。目ではなく、耳から情報を取り込むという点で読書とオーディオブックでは違いがあります。

オーディオブックのメリットとデメリット

次に、オーディオブックのメリットとデメリットについてまとめます。オーディオブックのメリットとデメリットは以下が挙げられます。

メリットデメリット
・通勤や家事、運動中でもながら読書ができる
・目や手を使わないため疲れを感じにくい
・発音の確認やリスニングなど言語学習に向いていている
・ナレーターによる朗読で臨場感を感じやすい
・子どもへの読み聞かせにも使える
・視力が弱い方でも読書がしやすくなる
・集中して聞かなければ聞き逃してしまう場合がある
・聞き逃した部分を後から見つけにくい
・図や表が多い本だと理解しにくい場合がある
・全ての本がオーディオブックに対応している訳ではない
・自分のペースで読み進められない

オーディオブックのメリット

オーディオブックの最大のメリットは、「ながら読書」をすることができる点にあります。普段忙しくて中々読書をする時間が取れない方でも、オーディオブックであれば、目を使わず、かつ手で本を持つ必要もないため、通勤中や家事をしている間でも手軽にをすることができます。
オーディオブックによって、読書のハードルがぐっと下がるのです。

他にも、音声で情報を聞くことができるため、英語などの言語学習にオーディオブックはぴったりです。正しい発音やリスニングに触れることができ、効率よく勉強することができます。

また、子どもへの読み聞かせや視力の弱い方に向けてもオーディオブックは活躍します。自分ひとりで読書をすることが簡単ではない方に向けて、オーディオブックを取り入れることもおすすめです。

オーディオブックのデメリット

一方で、オーディオブックのデメリットも存在します。


例えば、ながら読書をしている場合、「つい聞き逃してしまって、本を理解しきることができなかった」「もう一回聞き直すにも、どこを聞き逃したのか分からない」という状態になってしまう可能性もあります。自分で読み進める方式の読書とは異なっているため、きちんと理解できるように集中して音声を聞く必要があります。

また、全ての本がオーディオブックに対応している訳ではありません。そのため、オーディオブックのサービスを契約しても、読みたい作品がオーディオブックにたくさんなかったというケースも想定できます。あらかじめ、自分が読みたい本がオーディオブックに対応しているかチェックしておくことがおすすめです。

オーディオブックとの比較と特徴

次に、オーディオブックは、他の読書方法や情報収取の方法と比べてどのような違いがあるのかについて解説します。

紙の本とオーディオブックの違い

オーディオブックと紙の本の大きな違いとして、精読さや理解度が挙げられます。紙の本は、文字を通じて本を読み進めていきます。分からない箇所があれば何度も読み返したり、図や表の説明を読んだりして、理解を深めていくことができます。

一方のオーディオブックは、自分自身で読み進めるのではなく、音声で内容を聞く形式のため、紙の本よりも正確に本の内容を理解できない可能性があります。しかし、オーディオブックには、再生速度の変更機能なども備わっているため、機能の活用によっては効率的なインプットが可能です。ながら聞きをして読書をすることができる点がオーディオブックの長所のため、読む本の内容の難易度やジャンルに応じて、使い分けるのもおすすめです。

電子書籍とオーディオブックの違い

電子書籍も、紙の本と同様に、自分で文字を追いながら読み進めるため、内容の精読さが高いです。また、電子書籍は、ハイライト機能やメモ機能といったデジタル端末を活用した読書ならではの読み方をすることができます。オーディオブックにはそうした機能はないため、調べながら・メモをとって勉強しながら読むことに関しては、電子書籍の方が向いているかもしれません。

ラジオとオーディオブックの違い

ラジオは、雑談やニュースが中心で、番組やMCによって放送内容やアナウンス・朗読のクオリティが様々です。一方、オーディオブックは、プロのナレーターが朗読した音声を使っており、内容も本の文章の朗読のため、学習性が高い媒体であると言えます。ラジオは基本無料で聞くことができるため、娯楽としての素養も強いですが、オーディオブックは有料の場合が多いため、勉強や自己投資に向いているという違いがあります。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、オーディオブックのメリットやデメリット、電子書籍やラジオとの違いについて解説しました。聞く読書という新しい読書のかたちであるオーディオブックも、日常の中にうまく取り入れ、読書習慣を身に着けてみてはいかがでしょうか。